台風が通りすぎていく頃になると、亡き祖母が作った俳句を思い出します。 「台風のくるという畔 刈っており」 米づくりより文学が好きで、夜な夜な作っていた句の多くは賞をもらっていました。 その姿を見ていたからか、季節がめぐるごとに季語辞典を眺めています。 いざ自分が作ってみようとすると、なんと難しいことか。 そう思っているうちに夏の句が追い付かず、立秋を迎えていました。 残暑厳しそうなので、少し寒くなる頃にまた考えてみようと思います。 Yoichi Yamane 山根陽一